2010年01月24日

<03>治療方法は異なってくる

乾燥肌で「肌の問題」のウエイトが大きい人に、アトピー性皮膚炎でステロイド剤を塗ってもあまり効果的ではありません。

「体の問題」が原因の場合は、アレルゲンを避けたり、体に不適切な生活習慣を改善する必要があります。

薬の副作用によって感染症を起こしやすくなるなど、かえって症状を悪化させることもあります。

「肌の問題」が原因の場合は、皮膚の乾燥を防ぐためのスキンケアを行ったり、自然の保湿機能である代謝や発汗の促進が重要です。

ステロイド剤は、かゆみを止める薬ではなく、体の免疫機能を抑制することによって炎症を抑える薬だからです。

<02>アレルギーで蕁麻疹

道路の舗装、上下水道の完備、殺菌・消毒の行き届いた住環境など、日本の生活環境は非常に清潔になりました。

人間の免疫システム(細菌などの外敵から身を守るしくみ)をつかさどる細胞の一つに、ヘルパーT細胞があります。

この細胞には1型と2型があり、この割合(1型が多いか2型が多いか)によって体質も変わります。

アトピー性皮膚炎が発展途上国では少なく、蕁麻疹先進諸国で増加し続けている背景には、このように、衛生環境が整ってきたことが関係していると考えられています。

公衆衛生という観点からみれば、これは好ましいこと。しかし、過度に清潔な環境におかれた人間は、細菌などにさらされる頻度が減ることで、体内の免疫バランスが変化しアレルギー症状を起こしやすくなるとも言えます。

「風邪で高い熱が出て、その間アトピーの症状が一時的によくなった」という話をよく聞きます。

この体質は、乳幼児期に決まると言われており、この時期に細菌やウイルスの多い環境に育つと、「1型が優勢な体質=非アレルギー体質」になります。

これは、風邪のウイルスによって一時的に1型の免疫が高まり、アレルギー症状(2型の免疫)が抑制されることによって起こります。

逆に、細菌やウイルスが少ない環境に育つと、「2型が優勢な体質=アレルギー体質」となります。